FXのスワップポイント金利で損失するリスクを徹底解説
スワップポイントって何?
スワップポイントは、金利差額のことです。
FX はトレードする際に通貨ペアが存在します。
例えば、米ドルと円、米ドルとユーロのようにありますが、
国によって政策金利が異なるので取引の際に
金利差額を受け取れるものになります。
参考までに、
金融庁のページを載せておきます。
FX取引は、取引対象とする2つの通貨の金利差調整額(スワップポイント)の受払いが日々発生しますが、スワップポイントは、各国の短期金利に応じて日々変動するため、金利の動向によっては、期待していたようなスワップポイントを受け取れない場合があります。場合によっては、スワップポイントが受取りから支払いに転じることがあります。
出典:金融庁 https://www.fsa.go.jp/ordinary/iwagai/
スワップポイントの特徴について
スワップポイントの特徴として、
先進国になると日本との政策金利差がなく
スワップポイントが低く、
新興国になれば政策金利が高いので、
スワップポイントが高くなる傾向にあります。
また各証券会社によって取り扱い量や考え方の
違いからスワップポイントに差があります。
2020年4月現在のいくつか証券会社をピックアップして
主要なスワップポイントを比較しました。
これは1万通貨をもっていた場合(南アランドとメキシコペソ除く)の
1日あたりにもらえるスワップポイントです。
各業者によってもスワップポイントに大きな差があることがわかります。
例えば、
C業者でトルコリラ/円を
100万円分(約6.2万通貨)持っていたら、
毎日384円(62円×6.2万通貨)のスワップポイントが
もらえることになります。
米ドル円の場合は、
約110万でやっと1万通貨ですから、
1日1円~19円のスワップポイントしかもらえないので、
通貨が安ければその分、通貨を多く購入でき、
スワップポイントの金額が多くなりますね。
それらを考慮するとここに記載の
「南アランド」「トルコリラ」「メキシコペソ」
がスワップポイントのメリットを多く受けることができますね。
今回抜粋したA~DのFX業者については、何の意図もなくたまたま検索した結果であるので、あくまで参考程度にご覧ください。
スワップポイントの見た目はいい
スワップポイントは確かに金利という面では確かに良さそうに見えます。
先程のC業者の例でいうと、仮に100万分のトルコリラ/円を持っていて、
毎日384円スワップポイントが貯まったら、
一年間で384円×365日=140,160円 (金利変動無)になりますね。
100万でスワップポイントが1年で約14万円ということは、
年利で言うと約14%になるので、確かにかなりいいですね!
この金利を見ると確かにスワップポイント狙いでFXをやってみたくなりますよね。
スワップポイントだけに気を取られない
ここで注意が必要!
スワップポイントに目がくらんで運用してはいけません。
試しに2016年1月に100万円分のトルコリラを購入して、
2020年まで保有し続けたシミュレーション結果を
作成してみましたので、
これから検討していきましょう。
●スワップポイント
これは月当たりにもらえるスワップポイントの
合計値ですが、徐々に増えていますね。
いい傾向にあります。
次にトルコリラの為替相場を見てみましょう。
●トルコリラの為替
これも月ごとの推移になりますが、
2016年1月はトルコリラ1万通貨40円くらいしていたのが、
直近では16円になってしまっています。
価値で言うと60%も通貨価値が下がっています。
かなり大きなインパクトのある数字です。
私がトルコリラ/円の提案を受けたのが2017年ですから、
仮に運用していたら30円くらいの価値が半値に
なっていましたね。。。
次に2016年1月に投資した100万円が、
トルコリラ/円の運用益とスワップポイントを足した結果、
どのようになるのか見てみます。
●投資結果
ご覧の通り、
スワップポイントがあったおかげで
投資金額が60%ダウンということではありませんでしたが、
それでも100万円が54万円になっています。
あくまでざっくりしたシミュレーションですが、
イメージ的にはこのような傾向になることは間違いないでしょう。
スワップポイントがいい国(政策金利が高い国)は
政治情勢が良くない傾向にあり、
通貨の下落リスクも含んでいますので投資する際は
十分注意するようにしてください。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
スワップポイント(金利)は貯金金利より
いいからと言って、貯金感覚でFX口座で
スワップポイントを目当てで運用するのは
かなりリスクがあります。
ただし今後通貨の価値が上昇傾向に転じ、スワップポイントも
そのままの推移だったら投資する価値はあるかもしれませんね。
皆さんの資産が守られてかつ複利で資産拡大できるような
運用先で大切な資産を運用されてくださいね。