図解!投資信託の仕組みと手数料と運用成績の現状について
投資を検討される方の中で、
投資信託を検討されている方も多いのではないでしょうか。
投資信託は国内株、外国株、債券など、
様々な金融商品で構成されている商品になり、
分散投資の視点からも投資信託を購入される方も多いと思います。
しかし投資信託の仕組みや手数料、これまでの運用成績について、
理解しないまま購入してしまうのは注意が必要です。
ここではそれらについて詳しく解説します。
投資信託の仕組みについて
投資信託については、
実は色んな機関が関わって運用されています。
投資信託の簡単なイメージはこちらの通りです。
✅ 投資家(受益者) ⇒ 資金を委託する委託者になります
✅ 販売会社 ⇒ 銀行、郵便局、証券会社など
✅ ファンド ⇒ 複数の投資家から集められた資金の集合体
✅ 信託銀行(受託者) ⇒ 信託契約され投資家の資金は分別管理されている
✅ 金融市場 ⇒ インターバンク市場など(金融機関しか参加できない市場)
✅ 運用会社(委託者) ⇒ 投資の運用方法を指示する会社
ここで勘違いされている方も多いですが、
投資家が申込金を送る販売会社(証券会社や銀行など)が、
投資信託を運用していると思っている人も多いですが、
実は運用会社が運用の指示を送り、金融市場で取引を行っています。
またここで一番覚えてしておきたいポイントは、
投資家(受益者)から集められた資金は、
信託法によって分別管理義務があることから、
信託銀行(受託者)によって分別管理されています。
したがって、もし関連会社が破綻してしまったとしても、
投資家の資金は100%法の下で守られています。
詳しくはこちらを参考にされてもいいですね。
投資信託手数料について
投資信託の仕組みが分かったところで、
投資信託で一番気にしておくべきポイントが投資信託手数料です。
こちらに投資信託の手数料を記載していますが、
✅ 購入時
✅ 保有時
✅ 換金時
に手数料が発生します。
手数料については、各販売会社によっても異なりますし、
投資信託商品によっても異なります。
運用会社の運用成績が良くても、手数料が高ければ、
投資家に戻ってくる運用益は少なくなりますので、
投資信託を購入する際は、必ず手数料を確認しましょう。
手数料の確認方法としては、「目論見書」を見るといいですね。
目論見書はその投資信託商品の手数料ももちろんの事、
投資信託の運用スタイルやファンド特性なと記載されていますので、
購入前は必ず見ておくべきです。
投資信託の選び方については、こちらの記事も参考になります。
投資信託の過去10年の収益率
では金融商品の中で、手軽に分散投資ができる投資信託がいいかというと、
過去10年を見てみても収益率が良くありません。
これは金融庁が2017年に作成した資料ですが、
2016年3月末を基準とし、
過去10年間の日本とアメリカにおける投資信託商品の収益率を比較したデータです。
この表を見てみてると、
日本の投資信託の手数料(「販売手数料」「信託報酬」)がアメリカに比べ、
はるかに高いことがわかると思います。
10年間の収益率も日本は「▲0.11%」なので、
投資信託商品を購入しても増えにくい現状があるということになります。
その原因としては、
✅ 手数料の高さ ✅ アメリカに勝る利回りの良い商品が少ない |
が挙げられます。
このような日本の投資信託の状況から、
これまで金融庁は各販売会社や運用会社に改善依頼をしたようで、
今では手数料の安い投資信託商品も増えてきていますが、
この表のデータから冷静に判断しても、
運用益の良い投資信託商品を選ぶのは容易ではないと言えるでしょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
確かに投資信託は、分散投資の観点ではよく見えますが、
運用益が良くなければ資産運用の意味がありません。
こちらの記事に分散投資について解説していますが、
資産運用において過度に金融資産を分散してもよくありませんし、
結局は運用益がすべてです。
リスクが低くて複利運用で高い利回りを確保するなら、
私も推奨する海外の金融商品に目を向けるのもひとつの手です。
海外だろうと日本だろうと正しい知識さえあれば、
堅実に資産拡大をすることが出来ます。
資産運用は本来、将来の不安を無くためにすべきものですので、
正しい情報で正しく資産を増やすようにしましょう。