プライベートバンキング・コーディネーターの資格取得しました!
皆さん、プライベートバンキング・コーディネーター(PBコーディネーター)という資格ご存知ですか?
公益社団法人の日本証券アナリスト協会が認定している資格で、
富裕層向けのプライベートバンカー業務の基礎的分野を習得することが目的とした資格です。
こちらの資格では、お客様の財産継承をどのように節税しながらすべきか、
またどの金融商品を用いて資産拡大すべきかを学んでいきます。
先日こちらの資格を受験し、無事合格することが出来ました。
これからこの資格について詳しく見ていきます。
日本証券アナリスト協会とは
日本証券アナリスト協会は、1962年に設立され、
CMA(証券アナリスト)等の金融や投資のプロフェッショナルを育成し、
日本経済の発展に寄与することを目的とした協会です。
また2011年には内閣総理大臣の認定を受け、
一般社団法人から公益社団法人へ移行したため、
本協会が認定する資格については、
準国家資格のような意味合いを持つようになりました。
更には2013年に設立50年を記念してPB資格をスタートさせ、
CMAとPBの育成について力を入れている協会となります。
PBコーディネーターの資格を取ろうと思ったきっかけ
「プライベートバンク」や「プライベートバンキング」といった言葉を聞いたことはありますでしょうか?
私自身、言葉は知っていましたが、
知っている内容としては、
「富裕層が保有する海外銀行の個人口座で、金利が日本の銀行よりも高い」
というくらいの浅はかな知識しかありませんでした。
しかしプライベートバンクについてもっと詳しく知りたいし、
知らない人が多い情報であることから、
今後の需要も伸びるのではないかと思い、資格の勉強をすることにしました。
PB資格の認知レベルは富裕層全体では3割弱であるが、世帯金融資産1億円以上で3割強、世帯金融資産1億円以上の経営者でみると4割程度まで認知されている。一方でFP資格は、総じて8割を超えている。
引用:日本証券アナリスト協会
FP資格とPB資格の認知度について
引用:日本証券アナリスト協会
このようにFP(ファイナンシャルプランナー)の認知度は高い水準にありますが、
PB(プライベートバンカー)については、まだまだ認知度が低いと言えます。
PBコーディネーターの勉強をして学ぶこと
PBコーディネーターでは、以下の項目を学んでいきます。
✔ リレーションシップマネジメント ✔ ウェルスマネジメント ✔ 不動産 ✔ 税金 ✔ 信託・エステートプランニング ✔ マス富裕層 ✔ 職業倫理 |
この中でも私自身がこの資格の勉強を通して、
関心の高かった内容は税金と信託の2つです。
税金
税金については、基本的には相続対策です。
富裕層の財産をトラブルなく適切に後継世代に継承するためには、
節税がとても重要です。
例えば現金で継承するよりも、
不動産で継承したほうが節税効果は高まりますし、
亡くなった際にかかる相続税よりも、
贈与税の方が節税効果が高まるケースもあります。
財産をお持ちの方は、後継世代のトラブルを回避するためにも計画的な贈与が必要になります。
相続や贈与についてはこちらの記事に詳しく記載しています。
信託
信託とは、①委託者が信託行為によって信頼できる②受託者に財産を移転し、
②受託者は③受益者のために財産を管理します。
信託の歴史や仕組みについては、こちらの記事を参考ください。
元本保証のオフショア信託口座が低リスクで高利回りの理由とは?
信託保全された財産は、たとえ事業に失敗し破産したとしても、
差し押さえることが出来ませんので、
特に事業をされている方は、信託保全する財産を作っておくことが後継世代への財産の継承に繋がります。
PBコーディネーターが行うこと
PBコーディネーターの一番の大きな目的は、ウェルスマネジメントと言えます。
✔ お客様とそのご家族が求める家族の目標を実現するための戦略立案と実行のプロセスのこと
具体的には
① お客さま自身の個人資産の適切な配分(ポートフォリオ)
② 資産の後継世代への不安な気継承
③ その家族のファミリーミッションの実現
引用:あなたもなれる!PBコーディネータープライベートバンカー入門52の心得
このように、お客様にしっかりとご希望やご状況をヒアリングした上で、
最適なポートフォリオと投資先の立案を行い、
更には、相続時にトラブルにならないよう計画的な贈与計画を立案します。
リスク許容度については、各ご職業やその方のご希望によって異なりますので、
まずはお客様のお話をしっかりヒアリングすることが大切となります。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
PBコーディネーターの資格について、内容ご理解いただけましたでしょうか。
プライベートバンカーの重要性は、
日本の今の状況(高齢化社会、少子化、金融資産の高齢者への集中、グローバル化)
を考えても、今後益々必要性が高まると考えられています。
プライベートバンキングに欠かせない基礎知識やノウハウを学んで、
適切な財産運用や財産継承を学びませんか?
PBコーディネーターの正しい知識を基に、
賢く運用と継承を行いましょう。